みなさん、こんにちは◎
一年で一番寒いとされる大寒を迎え、ますます厳しい寒さになってきましたね🌨
寒いので外に出るのが億劫…ということで、私は絶賛読書ブームです📕
今日は今話題の映画『来る』と、その原作について思いの丈を書きたいと思います!
ぼぎわんが、来る
岡田准一さんや松たか子さんが出演されている、ホラーエンタテインメント映画『来る』の原作。
澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』。
まず注目したいのはタイトル!ぼぎわんって何!?と興味を惹かれます。
続編である、『ずうのめ人形』『ししりばの家』など不思議な語感を使うのが上手な作家さんですね。
実は私、あまりホラーは得意じゃないのですが…一気に読んでしまいました!
章によって語り手が変わることによって、同じ出来事がいろんな意味を持ってきます。
本当に構成がうまい!内容はもちろんのこと、構成で魅せる珍しい作家さんの気がします。
ぼぎわんももちろん怖い!でも、読了後には、それ以外の怖さも静かに襲ってきます。
民俗学的な要素もありつつ、それでいて新しい感覚のホラー!
『ぼぎわんが、来る』読得な作品です◎
来る
映画『告白』などで有名な中島哲也さんの監督作品。
原作を読み終わった次の日、居ても立っても居られず映画館へ!!
原作とは少し違う展開で、より救いのないホラーになっていました。笑
原作を読んでいたらより楽しめるとは思いますが、映画単体でも十分面白いです。
設定が違うところもありますので、比べてみるのもいいですね。
作中、ぼぎわんが可視化されたことで、かなりの緊迫感と臨場感がありました。
そして何より、映像が独特で美しい!演出も中島節が効いてます。
ホラー映画ということで、確かにかなり画面は血まみれだったのですが、どことなく綺麗…
エンタテインメント作品とうたっているだけあり、怖さ以上にワクワク感も半端じゃない!!
普段ホラーが苦手だという方も、(血の演出を我慢できれば)楽しめる映画だと思います。
澤村伊知の魅力
『ぼぎわんが、来る』で、澤村さんにすっかりハートを掴まれてしまいました。
男性的な文体の中に、繊細な描写が散りばめられていて、文章も美しい。
内容や展開もスピード感があり、吸引力はかなりのものです。
しかし、それ以上にすごいのは構成や叙述によるトリック!
疑り深い読者の皆さんも、思わず驚いてため息をついてしまうかもしれません…
(個人的には、桜庭一樹さんの「私の男」の構成以来の衝撃!!)
普段本は難しくて、という方も一気読みしてしまうと思います💞
続編の『ずうのめ人形』もとても面白いので、そちらもオススメです!