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書類作りでリリース実績の振り返りをする機会があり。社内的なことですが、応援してくださる方にも何やっていたのか(いるのか?)お伝えできるいい機会だと思い、書いてみました。

2015年の開発においてやりたかったこと: 😎

2週間サイクルでリーンデベロップメント、PDCA高速回転

結果: 🙅

できた順リリース、自分たちで時期をコントロールできずに Check、Action が後手に

2015年1月〜3月: 試作 🌀

スマートウォッチで情報の受け方、触れ方が変わることを考え、Android Wear でチャレンジ。

Nain の初回バージョンは、定型文送信から始まり、絵文字だけでコミュニケーション、動画やgifを使ってみたり、どうすればコミュニケーションはもっとクイックになるか、を模索していた時期。(その頃作ってくれたデザインモックもかなり良かったんですが、お披露目する機会なく。)

多くの方を紹介いただき、出会い、多くのフィードバックをいただきました。少しずつですが、そのフィードバックを消化して活かしています。

3月〜5月: とにかく公開 Android V0.1 🎉

この時期はサイクルをコントロールできていました。

リリース前のプロトから、見ていただいた Googleの方から、「ずいぶんハイブローなところから来ましたね。」と言われてリリースしたのが、Android Ver0.1。ハイブローってなんだろう?って一瞬思いましたが。

一旦どっかにシンプルに振り切りたい、と考えて、アニメ制作に携わっている友人と相談して作ったのが、プロジェクト名Simvol。記号を押すと、相手の Android Wear に振動が伝わる仕様。

コミュニケーションをクイックにするために、最初は人に気づいてもらうための振動、次はメッセージを送らなくても相手の状態を共有出来るステータス、と決めていたので、ステータス共有作りこみ。ここから今のサービスの基盤を作っていきました。

5月〜7月 Apple Watch 対応 iOS v0.1 ⌚️

もともと、Apple Watchが来ることを見込んでスケジュールを組んでいたので、一旦Androidを止めて、一気に開発を集中。(Google I/O行った後から、あまりに集中しすぎてこれ以降、Androidを更新できておらず、Android初期ユーザーに後ろめたい思いがあり。いつも私のタスクに Android VerUpという塩漬けタスクが入っていた時期)

体験、UIを検討しつつ、iOSを新規開発、watchOSはまた別途開発になり。当初気合いで一ヶ月と見込んだものが、二ヶ月かかりました。

結果的にApple Watch発売タイミングでのリリースを逃しましたが、集中先行して取り組めたことで次のステップを見据えられたので、やるべくタイミングでがっつりやることは良かったと考えています。

7月〜9月 iOS v0.2 Check、Action、iOS v0.3 バグ潰し 🐛

ここまでは比較的サイクルをコントロールしていました。

出したからにはフィードバックを集めよう。とにかく動こう。ということで、とにかくいろんな人に触っていただくために、TRYOUT Nという社内プロジェクトを興しました。

社内で小さなイベントもやりましたが、社内若手メンバー中心に動き、ベテランメンバーだけでは取れなかったであろうフィードバックを多くいただけ、非常にいい機会でした。

一方で、アプリが重く、落ち易いため、v0.3でバグ潰しに追われ。

実はこの時サービスのイメージビデオを準備していましたが、そのあとも引き続き問題対応に追われてプッシュタイミングを逸し、まだお蔵入りです。

9月〜12月 プライバシー対策、watch OS2 v0.4 🙈

この時期が空白期間になっており、完全サイクルをロストした時期です。

フィードバック改善という形で、用意したのがプライベート・ボードという機能。自分のステータスを特定の人にだけ共有したい、というフィードバックが多かったので開発。ただ、その分データが複雑になり、アプリの構造そのものを大きく変えました。その分、過去のメンテを抑えて開発したため、リリースが止まってしまいました。

さらに、アプリの構造を変えて新規機能追加している上に、iOS9対応をし、watchOS2で新規アプリを開発している状況。watchOS2を活かした機能も実装しているため、かなりブレーキがかかりました。

プライバシーコントロールができないとユーザーが増えない、という考えをもとに進めていました。CEATECでは説明しやすい機能でしたが、ブレーキかけてまでやりきったのは、反省点ですね。あまりにもメンテできないので、一旦Android版の公開を停止しています。

2015年12月〜1月 集中

なんとか開発サイクルを取り戻そうとしており、年末から開発集中していい流れを作っています。しかも、ここまでいろいろ試行錯誤した結果を活かしたビジネスも生まれてきて、新しいプロダクトのアイデアも毎日のように溢れてきています。

アプリとしても、熊谷もう帰ったかな?など、自然とNainを見る癖がついてきて。

寒くて手がかじかんでいる中、いちいちSlackでテキスト送るのも面倒なので、ちょうどいいんです。(どんどん利用していただき、フィードバックお願いします!)

コンセプトとしても、クイックなコミュニケーションの実現、そのためのステータス自動共有、ウォッチという手段ではなく、自動でこなしたいコミュニケーションを終わらせてくれる、コミュニケーション・アシスタントという形で固まり、社内的にも迷いがなくなりました。

そこで、まずはずっとやりたかった、ジオフェンスのカスタマイズができるようになり。自宅、職場、学校だけでなく、最大7カ所を追加できるようにしました。(もう少し数を増やせますが、それ以上の要望が今の所ないので、ラッキー7にしています。)

また開発集中できている良い影響で、手を動かすのが早くなり。12月〜1月やアシスタントコンセプトを進化させるべく、社内ハッカソンもガリガリやり。ハードウェアもいろいろ触ってやっています。最近では、Intel Edison使っての試作なども。アプリ、ハード、両面のプロトタイプなので開発はハードですが、チーフエンジニアの高野がガリガリハードウェアと格闘しています。

2016年1月〜2月 アクティビティー

サイクルを維持するように、今月はリアルタイム・アクティビティー共有を強化しています。歩いている🚶、走っている🏃、といった状態です。リアルタイムで変化するので、画面の中で友達が動いている感覚が、なんとなく伝わります。

現行でも自分のアクティビティーは見れる状況です。それをさらに見た目もはっきり、分かりやすくしたものにアップデートしたものを準備しています。デザインはまだ課題ありですが、まずは早く楽しんでいただけたら、と考えています。

さらに、新しい公開アプリ、さらにその先のプロトタイプについてフィードバックを頂くサイクルをまた作っていく予定です。フィードバックサイクル作りを積極的に動いいたまっちょがオーストラリアからのリモートワークになりますが。日本、オーストラリアから、動いていく予定です。

2016年2月〜3月 予定

直近予定しているものは、リズムキープですね。

個人的な世の中のイメージとしては、2016年前半は2015年のIoT、AIブームから明けて消化仕切っていない混乱の時期で。その中でとにかく一歩一歩足を進めていく考えです。

アプリアップデートの2週間サイクル作り、現在予定しているのはメッセージ機能の改善
TRYOUT N再開
より多くの人に触ってもらえるように、Android を再公開
を予定しています

また試行錯誤して技術開発を進めたので、ウェアラブル、IoT系のビジネスのお手伝いはどんどん進めていける準備ができてきました。そこは相乗効果になるため、引き続き進めていく予定。

ということで、SNS的な外部発信は抑えていますが、どんどんネインという会社がヒートアップしていってます。

これから

  • Nainをアシスタントとしてさらに進化させます
  • 2週間サイクルのリリースリズムを作っていきます
  • そのため若干の体制補強(ハード入り口のソフト、みたいな方であればウェルカムです。我こそはという方はお声がけを。)

継続は力なりで、継続するリズムを作りは大事ですね。リズムを崩すと、流れを取り戻すパワーが大変になるので。無理にでもリズムは維持するのが大切。

PDCAを回す。私が2000年に入社当時、社内的にソフトウェア品質改善プロジェクトを進めており、PDCAって言葉をものすごく言われました。私の直属の上司が特にこだわりが強く、定期的に面談するたび、PDCAの大切さを説かれました。今や、それがリーンデベロップメントのベースですが、特にCheckをスケジュール化するのは大事ですね。

さらに、目指したいアシスタントとしての形を知ったことも大きな影響で。WIREDのAI特集読んで思い出して、見ていなかった “her” を見たら、いろんなシーンで話していた形が描かれていて。ある種Siriでもあるし、いろんな人のモデル、ベンチマークとなっていると思いますが、素晴らしいビジュアル・イメージで。

思っていたものを、ビジュアルに落とし込む、ことをできる人はすごいなと。私はビジュアルに落とし込むのは得意ではないので、Apple のジョナサン・アイヴのように、リアルに落とし込めるデザイナーやエンジニア的なメンバーは必要だな、と痛感しました。

何れにしても、丸ごととは言いませんが、少しずつリアル世界に落とし込んでいこうかと。

継続は力なり。

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投稿者: Kentaro Yamamoto

Founder of Nain Inc. 株式会社ネインの代表です。何かしナガラでも情報とツナガルことで、情報の流れを変え、時の流れを変えます。移動しながら、ニュース、天気、メッセージを聴き、返信できるスマートイヤフォン『APlay』を開発しています。

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