2015年振り返り、および2016年の抱負について書かせていただきます。
アシスタント
2016年、ネインはコミュニケーション・アシストを超える、パーソナル・アシスタント・サービスの提供へと成長していきます。
2015年はユーザーが今、どういった状況かをセンシング、状況を自動共有するという形でコミュニケーションをアシストすることで、無自覚に行っている無駄な確認、報告といったコミュニケーションを減らすことに注力して参りました。
多くの支援の下、初期ユーザーにも恵まれ、多くのアドバイス、ビジネス創出の機会をいただきました。また、スマートフォン、スマートウォッチというデバイス、iOS、Androidのプラットフォームの上で技術開発にもチャレンジでき、可能性、限界について知見を得ることができました。
2016年は人対人のコミュニケーションのアシストを強化すると共に、日常生活の無自覚に行っている人対モノの無駄な行動を減らせるパーソナル・アシスタント・サービスへと成長させていきます。
2015年振り返り
事業
ネインはスマートウォッチによって、これまで以上にアクセシビリティーが上がり、新しい状況、精度のステータスを捉える中でスマートフォンとは異なるアシスト体験を作ることを狙っています。
ステージとしては、マーケット・フィットできるプロダクト改善を進めている状況が続き、予想以上に苦しい1年となりました。まだ熟していないスマートウォッチ開発環境下での開発に苦労し、狙っていたスピード感、結果には至らず。スピード=チャレンジの回数にもなるため、目標と結果の乖離の解消が続きました。
結果は満足しておりませんが、一方で、事業を進めるために、経営面、開発面、人材面でも多くの経験を得ることができました。次のステージへ進む原動力としてまいります。
チーム
チャレンジを共にしてくれ、スタートを切ってくれた、仲間が増えた。2014年、事業を興し、2015年、チームを形成できたことで、どんどん前に進めることができました。いい意味でチーム編成のチャレンジも繰り返すことになりましたが、同時にチーム一人一人が成長し、より筋肉質なチーム体制になりました。
幸いなことに初期ユーザー、経営面のアドバイス、開発面のサポートなど支援者に恵まれ、1年を乗り越えられることができました。一つ一つが自分、事業の成長につながっていると実感した一年でした。
スマートウォッチ市場
事業開始当初に多く聞かれたのでが、スマートウォッチの普及です。スマートウォッチを牽引しているのはApple Watchです。カナリスのレポートでは、Apple Watch の出荷台数は11月時点で700万台とされており、台数としては初代iPadを超えるくらいの普及になっております。
一方で市場としては普及の実感には至っていないと感じております。コンテンツの普及が必要と考えますが、iPhone、iPad感覚で開発が進まないのが普及スピードを遅らせる要因になっていると考えます。それについては、次のApple Watchでの、SoC、メモリサイズ、通信仕様の強化を期待しています。
Android Wearは開発環境は初期から安定しており、OSもより使い易いものへと進化を続けています。一方でApple Watchとは逆にハードウェアとして魅力的なものが生まれておらず、メーカーもAndroid Wear一本ではなく、ユーザーがよく理解できずに購入まだ至らない状況になっていると考えます。
2016年は開発環境も安定が予想され、ネインとしても経験が積み上がっています。今後、ユーザー体験を形成する上で、ウォッチの活用は続けて参ります。
2016年のアクション
2016年は、ワクワクさせます。引き続き、2015年から5年間は、スマートフォン時代の次を作るワクワクする大事な節目だと考えています。2015年は事業の基盤を作る年でした。2016年はアウトプットの年にします。そのアウトプットは日本から次に何が飛び出てくるんだろう、と次を期待させるものにしたいと考えています。そのために以下を実行していきます。
オーシャンズ11
2015年はメンバーは精鋭中心。ドラクエ、FF的なメンバー作りを意識しました。基本メンバーとしては、勇者、戦士、魔法使い、踊り子。
コアなプロダクト開発を進めると同時に、2015年にはビジネス機会もありました。ビジネス・ニーズに応えるとともに、オーシャンズ11を作れるくらいに成長するという事業成長の思いも込め、プロダクトを磨き、成長を狙えるチーム編成を目指していきます。
現在私が担当しているUX/UI開発、またはコア技術の開発を任せられるメンバー、いずれかを今後強化していきます。
心動かす3つのアシスト
アシスタント・サービスを成長させることで、事業基盤を形成していきます。
1月にNain iOS v0.5.0をリリースを予定していますが、パーソナライズの強化、詳細な状態共有をアシストすることで、離れていても常に通じ合っているコミュニケーション体験を提供していきます。
人の無駄な行動を減らせるコアなアシストを3つ創出します。そのために引き続き、メンバーの出自であるカーナビゲーションのガイドの知見を活かし、IoT環境の普及下で、よりパーソナルな領域で、手間をできるだけ減らす、それでいて興奮する、ワクワクするアシスタント体験をどんどん提供します。
100倍のデータ
これまではデータ蓄積よりもソリューション創出に力を入れておりましたが、アシストのバリエーションを増やすための必要データの検討を進める中で、よりデータ量が必要になると予想しており、すでに蓄積されたデータの100倍以上のデータを集めます。
ロボット技術、AIが注目を浴びおり、技術のオープン化も進んでおります。私もディープ・ラーニングの基礎を学び、データ解析、レコメンドなど実際の事業で経験を積んでおり、事業の差別化技術として磨き上げを進めます。そうすることで、アシストのバリエーション、精度を向上することでユーザーを増やし、さらに成長を目指していきます。