こんにちは、ネイン代表の山本です。まさに夏の終わりの時期。最近はApple Musicで夏の終わりのプレイリストを聞いています。ラジオを聴く様な感覚、でもより高音質ですし、スポンサーの意向を気にしない自由な選曲ができると思いますので、中高生のときの気分でJ-POPを楽しんでいます。
さて、スマートウォッチ関連のニュース・ブリーフィングをアップデートしましたが、最近はテレビでもジャニーズや、芸人がアップルウォッチを着けており、どんどん身近な存在になってきましたね。これは、iPhoneでは見られなかったところかもしれません。テレビでスマホを持つシーンは限られているので、今までにない露出効果が期待できますね。
プロダクトのファッション・アクセサリー化が進む
アップルウオッチのエルメス版が登場
http://jp.wsj.com/articles/SB10967160243142334065304581223491518766616
すでにAppleからの発表を元にWeb上で話題になっていますが、Apple Watchのエルメスモデル、iPhone、Apple Watch共に新色ローズ・ゴールド、今までのアプローチと異なる一歩だと思います。iPhoneも非常に多くの人に利用されてきましたが、これまでは白、黒、シルバー、ゴールドといった誰にでも愛される可能性のデザインを狙っていたと思います。
今回、大きく変わったのは非常にファッショナブルということ。デザインが強いAppleでしたが、これまでのデザインはむしろ魅せないデザイン。究極に削ぎ落として存在することが自然であるようなデザインでした。したがって、今までのAppleの製品で、このデザインが欲しい!という反響は新鮮です。その上でローズ・ゴールドというのはエルメス以上に象徴的だったと思います。
今回は、モノとしての魅力を非常に感じられる。Apple Watchを通じて急速にファッションとのつながりが深くなりましたが、iPhoneまでもファッション化してしまう。この流れが突き進むと、新製品の発表は今後もっとファッショナブルに。もっとデザインの凄さ、新しさを感じられる場になってくるのかもしれません。(ジョナサン・アイブがそれを望んでいるかどうかは別ですが・・) いずれにしても下記の様にInstagramで盛況にとりだたされており、メディアとの相性もよく。環境にマッチしているのだと考えます。
ファッションをより積極的に打ち出していくのに、エルメスはやはり象徴的。バーバリーからのアンジェラ、エルメス。Googleは高級時計メーカーを巻き込んでいますが、高級ブランドを巻き込むのが面白い。
ちなみに、私が今年の前半に書いたスライドショーです。非常にシンプルなことしか書いていませんが。ウェアラブルを使って気づいた点を簡単に要約しています。今後はチャネルの面、利用者の面でもプロダクトとの関わり方が変わってくると考えています。ネインもスタートアップなので、どんどんビジネスチャンスを拾っていこうと考えていますが、大企業と異なり、自分ができることは限られています。後発でも巻き返せるものよりも、先発でみんなの役に立てるものに集中してサイクルを回していきたいと思います。
クリスマスのプレゼント、忘年会の景品に最適な商品になる、そして拡大へ
L・ジェイムズ、チームメイト全員にアップル・ウォッチをプレゼント
http://www.nba.co.jp/nba/lebron-james-gives-cavs-teammates-apple-watches/1bq0lfnh8lcbc1ht2266zk9xyc
すべてのビジネスが重要視しているブラックフライデーからのクリスマス商戦。アップルも、他のメーカーも狙っていると思います。日本でも、クリスマスのプレゼント、忘年会の景品に一番ふさわしい商品ではないでしょうか。
それは、なんとなく欲しいけど、自分でも買うほどでもないし。。高いし。。
これがこれまでのアップルウォッチの評価でしたが、これが、まさしく、特に景品には喜ばれますね。なんとく知っていた、早く買っている人がなんとなく羨ましい、どうやって使っているのか気になる。なんとなくWebでもどういう使い方されているかがわかってきた。なんとなく、自分でも使ってもいいんじゃないかな?
そんなときに登場したのが、新色、新OS、エルメス。損はしたくないが、持つと自慢できる。アップルウォッチはまさにそんな商品です。(彼女や奥さんに「エルメス版アップルウォッチが欲しい!」とつぶやかれた、彼氏、旦那さんはがんばってください。。)
こんなマーケティングをやりたくても、できない会社がほとんどだと思います。やはり、いいアイデアを実行に落とし込むことに長けているTim Cookの手腕なんだな。と改めて気付かされます。ファッション訴求という形で新しい顧客層、興味を作り、使うのもためらった人もプレゼントで巻き込んでいく。そこから、先がアップルが本当に伝えたい価値につながっていくと考えます。
徐々に使い方に気づき、サービスがさらに魅力を引き立たせる
個人宅の宿泊仲介Airbnb、アップルウォッチ対応の新アプリ発表、ホストと宿泊者の連絡をスムーズに
http://www.travelvoice.jp/20150914-50465
以前、ちょうど1月のCESのタイミングだったと思いますが。iPhone 3GSの広告では、「ちょっとした不便を解消します。」といったキャッチコピーといくつかのアプリが紹介されていました。
アップルウォッチは持って使い続けなければわからないデバイス。どんどん使ってもらうこと、使ってくれる人が増えることで、さらに広がる土壌を作ることができます。クリスマス商戦が終わった後は、十分にインフルエンサー、この気づきを与えることができる。そのために、より普通のユーザーが喜んでくれる表現ができるように、watchOS2をリリースしました。
そしてサービス側が、どんどんビジネス展開できるターンです。
Airbnbの様に、ウェアラブルで見えた新たな気づきを元に、サービス体験を改善していく例もあると思います。
ネインでは、スマートウォッチという気軽にアクセスできるデバイスを通じて、職場の同僚が、今職場、今忙しい、もう家、などの自分の状況を伝えることで、コミュニケーションをプロアクティブにしようとしています。さらに、watchOS2のAPIを使うと、もっと今、を伝えやすくすることを考えています。
まさに、iPhone 3GSと同じことができる状況で、1月のCESのタイミングで、新たな新聞広告がお目見えするかもしれませんね。
もちろんAndroid Wearも後ろから、ものすごい勢いで追い立ててきます。iPhoneの様になるか、iPadの様になるか、いずれにしても生活に欠かせない一つの要素、ファッションをどれだけ味方につけられるかが大きな要素になると考えます。