美しいモノ→美しく見せるモノ Apple Watch

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今週もApple Watchに関連した記事が多かったと思います。過去にモノを持つことがステータスだった時代。ステレオ、テレビ、ゲーム機などは持つことで新しい時代を感じ、それがステータスになる時代。現在はスマートフォンは誰でも持っており、クルマも持つことが必ずしもクールではない時代。モノではなくサービスで価値を作ろうという時代。

●Apple Watchは「オート・オルロジュリー」の世界に入った
http://jp.techcrunch.com/2015/03/10/20150309the-apple-watch-enters-the-world-of-haute-horology/

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無形的なものだけではなく、有形的なものにも確実に人は魅力を感じるのは変わらない。改めて、人が惚れ込むモノ、を再認識させる部分を Apple Watchは持っていると思います。

美しいものを持つ、から、自分を美しく見せるモノ。という新しい領域に踏み込むことで、さらに新しいデバイスの時代が生まれてきます。

ビジネス面では、ファッションブランドのエッセンスをテクノロジーとミックスすることで、美しく表現できる価値を提供。さらに、今までは2年に1回の買い替えサイクルだったものが、1年に2回、春夏、秋冬でトレンドに合わせて買い換えることで買い替えサイクルを早め、iPhone、iPad 以上のビジネスに変わっていく可能性があります。

 

Apple Watchでライフスタイルは変わるのか?

Apple Watch がどうライフスタイルを変えていくか、変わらないのか、という議論が増えてきている印象があります。今後スマートフォン中心のサービスから、どんどんIoTやウェアラブル中心のサービスに移行していくことを考えると、今どういった生活体験が考えられるか、どんどんヒントを吸収していくいい機会です。

●5 Ways the Apple Watch is Shaping Our Connected Future
http://www.psfk.com/2015/03/apple-watch-spring-forward-event-future-of-wearable-tech.html

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Apple Watchで変わるライフスタイルを予測
買い物:あらかじめショッピングリストをつくっておくことで、ほしい商品がどこにあるかを店内の現在地から誘導してくれる。またApple Watchで精算が可能になる。
旅:飛行機の情報(遅延、欠航など)をApple Watchに表示し、すぐに通知を受け取ることができる。
人間関係:Apple Watchを使った新しいコミュニケーション。タップ(軽くたたく)心臓の鼓動を、遠くに離れた友達や恋人に伝えることができる。
ライフスタイル:誰もが”生活をプログラム”することを可能にする。たとえば「Apple Watchの操作で家のガレージの開け閉めができる」といった機能を、個人個人がカスタマイズできるようになる。

人がよりシンプルな生活を送ることができる。その可能性をスマートウォッチは引き出してくれます。Project Ara、IFTTTなどプログラムスキルを必要とせずに、生活をプログラムできるツールが増えることで、人、モノのセンサーと組み合わせて各個人個人がより快適な生活を作ってくことが可能な時代になりました。


●HOW THE APPLE WATCH WILL CHANGE OFFICE LIFE
http://www.fastcompany.com/3043533/the-future-of-work/how-the-apple-watch-will-change-office-life

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→Apple Watchは”働く”をどう変えるのか?
「メールやSNSの通知を腕の部分で見れることで、集中力が低下し生産性が下がる」という意見と、「Apple Watchが人間をよりクリエイティブに、生産的に、効率的にする」という意見の両方がある。記事には他にも、スマートウォッチのオフィスでの使い方を示す「新しいポリシー」が必要、キーカードがいらなくなる、プレゼン資料をスマートウォッチで持ち運ぶ、といったことが後半書かれています。

生産性云々といった話は、やはりその上で動くサービスに付随してくるものと思います。生産性の上げ方は人によって異なりますし、上司による監視などもそれをどうコントロールするかはサービスや使うこと次第です。ただ言えることとしては、社員が毎日ただ通知をチェックするだけのためにスマートフォンを取り出す、操作する。その時間を短縮するだけでも、大きな会社では、より大きな効率性改善につながると考えます。

 

どちらが後出しジャンケンか?Android Wearの次の手

GoogleはApple Watchとどう差別化していくのか、あるいは同じ土俵で勝負するのか。Googleのウェアラブル戦略は?

●Android Wear、次期アップデートでWi-Fi対応か──The Verge報道
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/11/news057.html

●元記事 Android Wear will get Wi-Fi support, gesture control in next software release
http://www.theverge.com/2015/3/10/8181069/android-wear-update-wi-fi-support-gesture-control

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Android Wear が Apple の発表を待っていたかの様に発表を行っています。Nain で Android Wear 開発をして思うこととしてはやはり自由度が高いところ。ゲームを作れるくらいビジュアル表現も自由に行うことが可能です。

ハードウェアへのセンサーにアクセスしやすいところが魅力の一つで、そこにWi-Fiが加わることは大きな変化であり、Apple Watch 以上に多様なアイデアを生み出すことができる土壌が広がってきています。

Apple Watch はユーザーが生活をシンプルにすることにフォーカスしています。そのためユーザーが多くのガジェット的なアプリに惑わされることなく、必要な質の高いサービスを体験できます。一方で、Android Wear はテクノロジーを使って新しい発見を自分たちで生み出していける。ユーザーもその体験を楽しみながら新しい発見をしていく。という、これまでの企業としてのスタンスの違いを明確にしているアプローチが、Watch 上でも顕著になっていると考えます。

 

日本からもスマートウォッチで生活革命を起こす!

これから日本をにぎわす、Apple Watchアプリと関連プラットフォーム5選
http://thebridge.jp/2015/03/5-apple-watch-apps-by-japanese-startups

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Nain も紹介されました!現在はα版という位置付けで簡単にバイブレーションでコミュニケーション体験ができるツールを公開しています。1秒でコミュニケーションできる世界をつくるため、人がより近く感じられ、アイコンタクトをするくらい簡単に、数タップでコミュニケーションができる。そんなサービスをリリースに向けて鋭意開発中です。

 

あとがき

SXSWがありましたが、なんとなくMeerkatのニュースが目立っていますが、他はものすごい!というニュースが生まれていない様な印象がありますが現地ではどうだったんでしょう。行ってみたいです。。が、なんとなくSXSWで盛り上がる時代というのは2010年前までがピークで、新しい音楽が生まれ、新しいソーシャルな時代が生まれた。その時代を作ってきたイベントという印象があります。
スタートアップ、時代を作るなら、もっと新しい場、今はむしろ、Tomorrow LandやULTRA、ライゾマティクス x Perfume といった様なもっと尖ったテクノロジーと音楽がムーブメントを作っていく。など新しいムーブメントを作っていないかないといけないのかな。と思います。

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投稿者: Kentaro Yamamoto

Founder of Nain Inc. 株式会社ネインの代表です。何かしナガラでも情報とツナガルことで、情報の流れを変え、時の流れを変えます。移動しながら、ニュース、天気、メッセージを聴き、返信できるスマートイヤフォン『APlay』を開発しています。