5月はGoogleから、6月はApple、開発者にとっての注目の時期です。この2社の発表によってクリスマス商戦、今後のロードマップを、大企業含めて各社検討することになる大きなタイミングになるので目が離せません。

 

Apple Watchのサードパーティ製アプリ開発、WWDC 2015で解禁へ

http://ggsoku.com/2015/05/apple-watch-third-party-app-soon-admitted/

WWDCが待ち遠しいです一足先に Apple が Apple Watch 開発者にうれしい内容を公開しました。キーワードはいくつかあります。

ネイティブアプリ – 既にAndroid WearではWiFi対応がされていますが、ネイティブアプリ開発が可能になれば、iPhoneに依存しないアプリの開発ができる可能性があります。ゲーム、フィットネス、ミュージックアプリなど。iPhone を持たなくても音楽を聴いたり、買い物リストをチェックしたり、ちょっとしたゲームで暇つぶしをしたりできるかもしれません。

センサーへのアクセス – 現在、センサー以外にも物理的なハードウェア機能へのアクセスは制限されています。その分、表示を拡張するアプリに依存せざるを得なかった。Nain でもサービスとしては、「友達の今、何しているか」がわかる。というみることにフォーカスした作りにしています。今後、加速度、ジャイロだけでなく、音を録音したり、再生したり、基本的な部分が利用できると、ヒトのセンサー、入力デバイスとしての価値が向上していきそうです。

クラウンへのアクセス – ハードウェアのインタフェースとして、これまでiPhoneやAndroidになかったクラウンという入力デバイスを使って何をするか。新しいアイデアがどんどん生まれそうです。ぐるっと回すものなので、スクロールに使うのが自然ですが、例えばネジを回す動作に見立てたり、キャラをつねるような動作に見立ててみたり、アイデア次第で新しい表現が生まれてきます。

 

Google I/O 2015の基調講演まとめ 「Android Pay」やGoProのVRカメラなど盛りだくさん

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/29/news059.html

Google I/Oに参加しましたが、今後の世界の流れを方向づける大きな発表だったと思います。2014年はまだ普通のヒトにはついていけない状況だったと思いますが、2015年はテクノロジーも成熟し、IoT、VR、デザインがかっちりと方針と具体例をもって語られる内容になっていたと思います。

Android Wear 視点では、Apple Watch に先んじていることもありアプリ数ももちろん多いですが。一方で開発環境が充実していることが大きなポイントです。すでに使って改善が続けられているので改善スピードが速い。

あまり語られていないですが、実はホームスクリーンの作り方は最新OSではApple Watch よりも使い勝手の高いものに変わっています。Always-onというコンセプト、手首を振ることによる表示の切り替えは、ちょっとしたことですが。Apple Watch で感じられる同様のストレスを解消するものになっています。

また、やはり世界を見渡すとiPhoneではなくAndroidです。Android Wear という存在、成長力、メーカーの支えによって、Apple Watch 以上に可能性のあるプラットフォームと感じています。

 

COMPUTEX TAIPEI 2015 – ASUS、第2世代の「ZenWatch 2」を参考展示

http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/02/computex05/

Google I/O の後、ASUS から ZenWatch 2 が発表されました。まだまだデバイスとしての改善はあると思いますが、Apple Watch との大きな違い。「女性がつけられるデバイス」という点で、Android Wear は大きく出遅れていました。

Apple Watch は 38mm というサイズ感で、デザインも美しく、Nain の女性メンバーも着けていますが違和感がありません。Google I/O の Speechless では、女性のプレゼンターも ASUS ZenWatch を着けており、ZenWatch が選択肢として第一候補になりそうです。

 

5 Apps That Can Actually Make Your Apple Watch Useful

http://www.pcmag.com/article2/0,2817,2485160,00.asp

普段、Apple Watch を使っていますが、アプリはまだまだこれからです。私が実際に使っているのは、通知のチェック、Nain の β版でみんなの様子をチェック、連絡をとり、癒され、たまに気になった音楽をShazamでチェックする感じで。すっかり Nain が Apple Watch のホームスクリーンになってます。

 

Shazam just rolled out this surprising new feature

http://fortune.com/2015/05/28/shazam-visual-recognition/

Shazam の新しい発表は、Shazam がIoTに進出するという大きな一歩でした。Shazam は音楽の曲名を教えてくれるサービスで、Soundhound が競合だったと思います。さらに、この分野には Echo Nest もいます。音楽とユーザーをつなげてあげるだけでなく、モノとユーザーをつなげるサービスに変遷していくのだと思います。

また、Shazam は Android Wear にも対応しており、アクセシビリティーを上げることで、”つなげる”というサービスの持ち味を発揮できる環境に変わっているというのも Shazam にとって追い風になりそうです。

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投稿者: Kentaro Yamamoto

Founder of Nain Inc. 株式会社ネインの代表です。何かしナガラでも情報とツナガルことで、情報の流れを変え、時の流れを変えます。移動しながら、ニュース、天気、メッセージを聴き、返信できるスマートイヤフォン『APlay』を開発しています。