スマートウォッチの春がきた
3/9 のアップルからの発表で、Apple Watchが4/24 ディストリビューションという具体的なターゲットができて、これからアプリメーカーもエンジンがかかる頃だと思います。
春も近づきこれからアクティブに外に出る機会が増えますし、新生活をエポックメイキングな新しいデバイス、スマートウォッチと始められる5年に1回くらいのチャンスですね。私はインターネット世代、今の20代はスマートフォン世代でした。すでに時代は変化しており、これからの10代、IoT世代が変えていく時代!インターネットがウェアラブルになるスマートウォッチと共に、新しい時代が作られると思うとわくわくします。
1 .Apple Watch
Apple Watch。発表後も賛否両論起きていますが、なぜAppleがWatchを出したか。Tim Cook氏の言葉に集約されていると思います。
「自身の生活のさまざまな部分に、異なるプラットフォームをもちたいと思う人はいません。わたしたちはひとつの、継ぎ目のない種類の生活を望んでいるのです」
生活を俯瞰してみた場合にそれをどう繋げていくか。大きなビジョンを描いて一つ一つ製品を丁寧に出している。そのピースの一つがApple Watchである。という見方を私はしています。
●Apple Watchの成功はすでに約束されているhttp://wired.jp/2015/03/08/apple-watch-is-going-to-be-huge/
●Apple Watchが成功しないわけがない―最初の1月で数百万台は売れるhttp://jp.techcrunch.com/2015/03/06/20150305lets-face-it-the-apple-watch-will-sell-more-than-a-million-units-in-its-first-month/
●「Apple Watch」、北米以外でも4月に発売とクックCEOhttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/03/news047.html
2. スマートウォッチ市場が加熱し始めている (機能、デザイン追求型)
一つは王道の機能及び、デザイン視点で新しいウォッチが生まれ始めています。半導体が得意なメーカーからは、いわゆるメーカー的な時計。アナログデザインを得意とするメーカーからは簡単なマイコンとの組み合わせによるライトなスマーターアナログ時計。両方の流れが生まれています。
一方で、Apple Watchは違う軸で時計を捉えており、他のメーカーはマーケットの航海が難しい領域になりつつあると考えます。
●LGの切り札はVoLTE対応のスマートウォッチ――シニア向けの折りたたみAndroidスマホもhttp://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1503/05/news037.html
●Swiss-Made Smartwatch Inspired By Helvetica Fonthttp://www.psfk.com/2015/03/helvetica-font-mondaine-swiss-made-smartwatch.html→スイス発、フォントの「ヘルベチカ」をモデルとしたスマートウォッチ。見た目が従来の時計と変わらないスマートウォッチが増えている印象。
●ウェアラブルの小さな画面に、美しいフォントを描くテクノロジーhttp://wired.jp/2015/03/05/monotype-spark/
3. スマートウォッチ市場が加熱し始めている(用途特化型)
一方で、用途を限定したウォッチ。こちらはマーケットは小さいながら確実な需要が見込まれると考えます。これまではGarminなど山登り、スポーツ、など用途を限定したスマートデバイスが出ていました。ただ、スマートウォッチというフォーマットができることで部材も生産ライン、ODM開発体制も整うことから、それらを活かしローコストで用途限定したソリューションがどんどん生まれると考えられます。Xiami、GoProの様な動き方をするプレーヤーも今後出てくる可能性があり、こういった一点突破は、機能やデザイン押しより明確にマーケットを捉えられる可能性があると考えます。
●Swatchのうわさのスマートウォッチはビーチバレー専用の「Touch Zero One」http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1503/01/news022.html
●UnaliWear Watch Gives More Autonomy to the Elderlyhttp://www.psfk.com/2015/03/unaliwear-kanega-watch-wearable-kicktraq-elders.html→高齢者向けのスマートウォッチ。薬を飲む時間をリマインドしてくれる、GPS機能で家までの道のりを教えてくれる、もしものときに人間のオペレーターにつながる、などの機能付き。
4. スマートウォッチ最適のユーザーインタフェース
スマートウォッチという新しいデバイスが出ることで、iPhoneのピンチやiPadのFlipboardの様な新たなユーザーインタフェースがどんどん出てくると考えられます。
Pebble Time はまた大きな注目を集めていますが、一番面白いのが時間軸をベースにしたユーザーインタフェースの考え方。普段SNSでもタイムラインを活用しており、人も時間という軸の中で行動している。スマートフォンとは異なり、スマートウォッチは生活空間の中で大きな役割を占めることから、ある種4次元的なユーザーインタフェースの考え方がさらに生まれてくる可能性があります
●人気沸騰のスマートウォッチにステンレス版登場―Pebble Time Steel、Kickstarterの資金集めで新記録 http://jp.techcrunch.com/2015/03/04/20150224pebble-time/
私もスマートウォッチを使っていてハンズフリーで全てをこなせないか考えたときにこのアイデアは出ました。スマートフォンは片手で利用できるのに比べて、スマートウォッチは両手(正確には腕と、手ですが)を必要とします。その際に、簡単な通知のページめくりなどはこういったジェスチャーでこなすアイデアは新たなユーザーインタフェースとして必要とされると考えています。
●The Anti-Apple Watch is Cheap, Simple and Whatever You Want It to Behttp://www.psfk.com/2015/03/apple-anti-apple-watch-noodoe-smartwatch-wearable-custom.html→「アップルウォッチの逆」がコンセプトのスマートウォッチ「Noodoe」。定価(約1万円)でシンプル。「アップルウォッチがバービー人形なら、NoodoeはLEGO」。詳細はまだわかりませんが、自分でカスタマイズして作っていくもののようです。以下のサイトで、2つほど動画があがっています。http://www.noodoe.com/
5. アプリ
位置を使ったアプリ、といえば、いつもピザの注文が出てきますが。早速出てきました!手早く、さっとできる。というところと相性がいいですね。Uberの配車なども一瞬の操作でできれば、スマートフォンはメールを見たり、SNSのテキストを見たりするために利用し、InstagramやSnapchatが伸びている現状だとウォッチを使ったビジュアルコミュニケーションが増えてくると感じています。
●ドミノ・ピザを注文できるアプリがスマートウォッチ対応に!http://www.mif-design.com/blog/2015/03/03-083747.php
NAINではスマートウォッチ時代のソーシャル、IoTまで入れるとソーシャルを超えてしまうのかもしれませんが、人が1秒でコミュニケーションすることを目指す、スマートウォッチSNSを開発しています。現在αバージョンのため、短期にどんどん進化し続けます。
NAIN official website www.nain.jp
by Kentaro Yamamoto keyzen