どう伝えるか。。
代表の山本です。社内に新しく入ってきたメンバーと話すというか、深く議論する機会が増えてきました。
もともと創業からほぼ3人でやってきて、APlayもその3人と、ものすごく感度のいいエンジニアの2名で作ってきた。そこに満を持してデザイナー、マーケッターが参加。彼れが、事業をすごく考えてくれ、新しい分客観的に見てくれる。
それがいい議論を生んでいる。(そこで時間が取られてしまう、、とも言いますが。)
APlayの価値をどう伝えるのが、わかりやすいのだろう?という議論が特に。
メディア、ブログやTwitterで商品を伝えていただく中で、ユーザー数も増えてきています。体験していただけると、良さに気づいてもらえることが多いため、体験できる機会を増やそう。という努力はしています。(一方で、iOSがないと、、などでお断りされることも多いのですが。)
ただ、もっと多くの人に知ってほしい。
そうするには、その人にとって何がうれしいのか、どうすれば伝わるのか、を改めて考え直してきた。
APlayの何がいいのか?
APlayは、通知を音声で聞ける、ということがシンプルに新しい。そして便利です。
ただ、それの何がいいの?ということはなかなか伝えられていなかった。
オリジナル・メンバーが一番知ってほしいポイントは、
「通知が来たときにスマートフォンを取り出す回数がほぼゼロになる。」
ということですが。
そもそも、通知が来たときに、スマートフォンを取り出すことを苦に感じている人はあまりいないだろう。
仮にそれが苦だったとしたら、通知をOFFにしてしまえばいいのでは?
というのは、意見もある。
「いや、違うんだ。通知は便利で有用なんだけど、見るのが面倒なんだ。」
という反論が出ますが、それだとなかなか頭の中を伝えることが難しい。
実際に、何人かのAPlayユーザーの方に話を伺ってわかったのが。
スマートウォッチ・ユーザーが使っていただいていること。
ネインのメンバーも、Android Wear、Apple Watchを活用してきたメンバー。
そもそも通知をスマホで見ることが面倒だ、と感じており。その先に、それでも不満。という先を見ている。スマートなライフ・ハッカー。
おしゃれではなく機能性で買われる印象が強いAndroid Wearのユーザーは、国内で少なくとも20-30万人ほどいると思うので、まだ広がる余地はあることを考えると、まだイノベータ層にしか届いていないんだな、と感じてしまう
効果を伝える。
じゃあ、もっとわかりやすい効果を。価値を伝える言葉はないのか。と考え。
「歩きスマホを減らす」
もっと人を啓蒙する様な、、
「前を向いて歩こう」
もっと具体的な数字で伝えないと、
「1日125回スマホを取り出している時間、人生に換算するとほぼ半日に。奪われた時間を取り戻す。」
とか。。
アイデア出しましたが。まだ、心を揺さぶられず。
やはり効果を知って使ってみてから納得するんだろうな。と考えてしまう。
よく言われる、Why?ではないんだと。HowがAPlayで通知を音声で聞けることなのですが、効果はWhatだなと。
課題の解決だけにとらわれてしまうと、どうしても自分視点。一人称な世界に落ち込んでしまう。
それで他の人の人生がどう変わるのか。という視点で考えないと、、人がスマホを見ないことで、人生に何が変わるのか。と考えたところ。
なんとなく、Why?が導きだされてきた。
私はインターネット中毒。
Whyを考える際に、もうちょっと自分はなんなんだ、なぜそれを渇望しているのか、を考えました。
私はインターネット世代。
大学の頃からインターネットを知り、Web、Google、facebook、Twitter、Line、様々なスクリーン情報にさらされて、それがなくてはならないものになっている。
中毒なくらいスマホと触れ合っている。
それが便利なのがわかるけど、それと同時にそこで奪われる時間や、そこで得られるはずだった経験を失うこと、に後ろめたい思いがある。
そこで失われているものは、
自分が経験するはずだった世界。
例えば、人によって色んなシーンがあると思うのですが。
「娘がおどけた姿。」
「彼女の視線。」
「仲間と過ごした風景。」
「街での瞬間。」
「ちょっとした自然。」
五感を研ぎすませて感じられた世界。
スクリーンを見ている間に、その時間、経験が失われている事実。
スクリーンを見る時間を減らすことで、少しでも心が澄む経験を増やせるようにしていきたい。
APlayでは、その時間をつくるために生まれてきたんだ。
そう考えて、すごくすっきりした議論になりました。(APlayでは聴覚が奪われてしまう、、ということもあり。だから、環境音をどう取り込むか、という議論はずっとしており。)
コピーライターがいれば、と考える瞬間もあるし、もっといい表現があるかもしれないですが。
でも今は、、
インターネット中毒の世の中の人々が、
もっと世界と向き合える。
そんな世界をつくるための、
APlay。
が、すごくすっきりしている。
スクリーンの中の世界ではなく、身近な世界をもっと感じることで、時間を失ったことを後悔しない人生をつくっていきたい。
そのために、スクリーンを見る回数を減らせる、APlayを提供する。